きっかけはカビの臭い
2021年11月。日中は暖かい日が続いていたものも、朝と夜が少し肌寒い日が増えてきました。
エアコンを入れてみたいと思い、暖房を入れてみたら…すごいカビくさい!
中をエアコンの中を恐る恐る見てみたら…素人でも分かる大量の黒カビが!!
よくよく考えると、使用開始から10年間。お掃除機能があるからと、フィルタ以外は全く掃除をしていませんでした。
そこで、「こんな汚い空気を吸っていたら絶対に病気になるぜ!」と、エアコン掃除を決意するのであった。
業者さんへの依頼を検討してみた
我が家のリビングで使用しているエアコンは内部クリーン機能がついているエアコン。
CMでよく聞くような業者さんで3万円〜、個人事業主の業者さんに頼むと2万円〜というような相場観。
値段が高え…、2回・3回やるとエアコン本体買えるんじゃん!
実際、どんな作業をするのか気になったのでYoutubeで調べて見た結果
「これ、自分で出来るんじゃね?」
さらに個人事業主でやってる人の紹介文などを見てみて
「これ、自分で出来るんじゃね?」
と調べれば調べるほど、自分の中での作業に対するハードルが下がるのであった。
必要となる材料・部材費も1万円かからない。ならば、自分で試しにやってみよう!と考えるようになったのである。
必要部材の調達
必要部材リスト
今回調べた結果、次のものを準備しました。
- エアコン洗浄液、リンス、養生ビニルシート
- 洗浄液の中和剤
- 作業用ペーパータオル
- 養生テープ(低粘着タイプ)
- 蓄圧式噴射器
- バケツ
- 脚立
- ニトリル製ビニル手袋
- ドライバー各種(スタビー含む)
エアコン洗浄液、リンス
Amazonで購入。
セットで購入した方が安かったので、こちらのものを購入しました。
洗浄液の中和剤
Amazonで購入
洗浄液の廃棄に必要です。洗浄液はかなりキツイアルカリ性で、そのまま下水に流すのはダメなので、このような中和剤が必要です。
エアコン洗浄には直接関係はなく、廃棄専用のグッズになります。
作業用ペーパータオル
ホームセンターで購入。
雑巾がわりに使える便利なもので、日常のお掃除から洗車のふき取りにも使える超便利グッズ。
使用後はそのまま捨てるだけなので、ご家庭に1つはあっても損はなし!
通常の雑巾でも代用できますが、かなり便利なのでオススメします。
養生テープ
ホームセンターで購入。これも必需品。
100均でも売っていますが、幅が狭かったり、量が少なかったりするので、素直にホームセンターで買う事をオススメします。
養生テープには、粘着剤により種類がありますが、剥がした時に後が付きにくい低粘着タイプを選択。今回の用途であれば十分に持ってくれました。
蓄圧式噴射器
Amazonで購入。高圧洗浄器がある人はいらないかもしれません。
お手頃価格で圧力のある液体噴射が出来るのが特徴で、洗浄液を洗い流したりリンスする時に重宝します。
バケツ
すでに所有していたものを使用。一般的なサイズで問題ないです。
通常のバケツだと場所を取って保管が面倒なので、ジャバラ構造になっていて折りたためるものを使っています。
脚立
元々所有していたものを使用。
あまりにも大きすぎると場所を取るので、2〜3段くらいの小さめのものを使っています。
あれば、何かと便利な一品。
ニトリル製手袋
かなり強い溶剤を使うため、一応購入。
ゴム手袋みたいなのでもいいと思います。
ドライバー各種
すでに所有していたものを使用。
全く持っていない人は、プラスとマイナスを1本ずつ買っててもいいと思います。
サイズがいろいろありますが、2番だったら大体は対処できると思います。
エアコンの設置場所によっては、ドライバーが入らない場合があります。
その時は、スタビーと呼ばれる柄の部分が小さいものがあると便利です。
いざ分解…で、どうするの?
さあやるか!と分解を始めようにもバラし方が分からない…
手持ちの取り扱い説明書には、何も載っていない…
カンのいい人は、そのまま分解もできますが、私は不安だったので、エアコンメーカーの公式ページから、据付説明書をダウンロード表示して確認しました。
だいたいこの手の説明書は、新品のエアコンに添付されているのですが、据付業者に引き上げられてしまうので、ネットから落とすしかないです。
もし、海外製のエアコンでマニュアルもダウンロードできないっていう場合は、素直に業者を使った方がリスク少ないかもしれません。
分解開始!
マニュアルの通りに分解を開始!
完全に綺麗にするためにガッツリ分解してもよかったのですが、素人レベルでそれなりに綺麗になれば良かったので、最低限にとどめておきました。
アルミフィンの部分があまり露出していないので、スプレータイプのもので対応。アルミフィンと送風ファンを分けて清掃することにしました。
養生シートでエアコン周りを養生
購入品のシートでエアコン周りを養生。
排水経路まで作り込まれており、お値段ははるものもかなり便利!
排水部分で養生失敗すると大惨事なので、ここはコストをかけて良かったと思います。
カバーをかけて電装周りを養生して完成。
5分もかからず完了しました。
いざ清掃開始!
噴射器のタンクの中に洗浄液と10倍の量の水を入れる。今回は1リットル分作りました。
蓋をして軽く混ぜ、ポンプでシュコシュコ圧縮。
この時、ポンプが下がらなくなるくらいまで圧縮してOKです。かかりすぎた圧力は、安全用の弁から排出されます。
手袋をつけ、ポンプ片手に清掃開始!
中のヤバさが伝わるドス黒い液がドロドロ出てきます。
用意していた1リットルを一通りかけたあと、リンス剤1リットルも投入。同じ手順で噴射していきます。
これも一通りかけた後、最後に水4リットルで洗い流す。が、まだまだ出てきてキリがない…
再度洗浄液を投入!キリがない…
キリがないレベルで黒カビが出てくるので、もう一度同じ手順で洗浄することに。
1回目と同じように実施して、水4リットルで洗い流すもまだ出てくる…キリがない。
さらに水4リットルを投入!…まだ出てくる!
…
スマホのライトで照らしながら確認すると、見た目ほぼ綺麗になってるので、作業終了!これ以上の作業用は諦めました。
分解したカバー組立・試運転
カバーの組立も分からないところはマニュアルを見ながらの作業。分解過程を経験しているので、比較的楽に作業が進められます。
試運転は、温度設定を極端にして確実に動く設定温度で実施。
カビのニオイもなく、綺麗な空気が出てきました!
作業完了!やってみた感想など
作業時間は4時間!
慣れていないこともあり、結構時間がかかりました。
結構体力を持っていかれる為、個人でやる場合はその日に他の予定を入れないほうがいいです。本当に疲れます。
清掃に関しては、長年汚れを取っていないエアコンの場合、洗浄液による清掃を2〜3回程度実施した方が良さそうです。
また汚れの取れ方も作業する人に依存する可能性が高く、選定した業者さんの作業内容によっては完全に汚れが取りきれていない場合もあるのでは?と感じました。
分解組立の経験がある人ならば、一度チャレンジしてみて、自分でやるか、業者にお願いするかを検討されてみてはいかがでしょうか?
私の結論としては、「自分でやろう!」と思います。
反省点としては、ドライバー作業が多く、体力を使ったため、次回は電動工具を導入しようかと思います。
これくらいの作業ならば少し頑張って、浮いたお金を別のところで使いたいなーと思いました。
あと、これだけは言っておきたい…
クリーニング付エアコンはマジで金の無駄なのでやめといた方がいい…。
クリーニング機能付いてても汚れるし、メンテにお金と手間がかかるだけよ…